琴古流(バチ型)

琴古流について
江戸中期【1710-1771】初代黒沢琴古が始祖である。
黒沢琴古は、黒田藩士から浪人となり、虚無僧として全国を行脚した。
のちに、普化宗両本山(一月寺と鈴法寺)にて尺八指南役を勤める。
黒沢琴古は、各地の虚無僧寺所伝の尺八曲を収集整理編曲し36曲の本曲を制定。
これを基に江戸に琴古流が生まれた。
琴古流の尺八の歌口の形状は三味線のバチの様なので、『バチ型』と呼ばれている。
都山流(三日月型)

都山流について
明治29年、大阪にて、初世中尾都山【明治9年〜昭和31年】により創始。
虚無僧修行をしていた中尾都山は、独自の演奏法を創案し、作曲した29曲を本曲と定め、
楽譜の刊行、演奏技法の教授法、作曲方法など近代的な西洋の技法を取り入れながら、
組織としての流派を整え、短期間で、琴古流に肩を並べる流派となる。
都山流の尺八の歌口はその形状から『三日月型』と呼ばれています。
明暗諸派(扇面型?)

明暗諸派とは
普化宗総本山、京都の明暗寺の名を取り、明暗流とする。
虚無僧尺八として明暗寺などに伝わる伝統的な曲のみを演奏する。
明暗寺以外にも普化宗の寺に伝承された曲は多岐にわたり、
それらを総じて明暗諸派と呼んでいる。
明暗諸派の尺八の歌口の形状の見た目は『扇面型』の様である。
正式にはなんと呼ばれているかは不明。
琴古流、都山流の形が決まっているので、それ以外の形は明暗諸派の尺八と言える。
いろいろな仕様の尺八の歌口

琴古流象牙歌口

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琴古流水牛銀巻

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都山流象牙金巻

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都山流水牛銀巻

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一節切(ひとよぎり)

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