横山蘭畝

【大正〜昭和】数多くの名管を作った『頑固一徹な職人』横山勝也談

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レア度
買取相場
60,000円〜

博士
福田蘭童の内弟子をしていたころ蘭童より『蘭畝(らんぽ)』の銘を授かったそうじゃ。仕事は完璧で蘭畝管は、一生付き合える名管が多いのじゃ。横山家は尺八家で蘭畝の父も尺八家、息子も尺八家じゃ。息子は東京音楽大学名誉教授、国際尺八研修館館長としても活躍した横山勝也氏じゃ。

ハナさん
すごい家系ですね!

名管の多さは、尺八家、製管師としての意地か。。。

戦中戦後を生きた尺八家の横山蘭畝は、相当な苦労人である。横山家は琴古流尺八を家業とする。

父、横山篁邨より尺八の手ほどきを受け、17歳から福田蘭童の内弟子として修行していた。

戦中戦後の苦労話は、息子の横山勝也著『竹と生きる〜勝也尺八修行帳』にこう書かれている。

父のこと〜貧乏尺八家、家族養う〜より

二十歳を過ぎても財産といえば吹料の尺八と尺八製作の道具と着流し一着だった〜(中略)

昭和九年、世の中はまだ、不況の最中で尺八で一家四人を養うのは楽ではなかった〜(中略)

父の良さは仕事に対して勤勉実直そのものであったこと、頑固一徹な職人であった〜(中略)

五十歳を過ぎる頃から、私には実に優しく思いやり深い父親であった。

〜横山勝也著『竹と生きる〜勝也尺八修行帳』より

この著の中には、尺八の音色の中にある、『絶対の美』『変わらぬ美』という言葉が出てくる。
このような感覚は、父から息子へ、息子から孫へと、横山家が代々尺八家として受け継いだ感覚に他ならない。

横山蘭畝の尺八に名管が多いのは、横山家が、明治以降、押し寄せてくる西洋文化への挑戦を続けていた結果である。

忘れ去られようとしていた、かつての日本の美の概念『もののあはれ』『幽玄』『わび』『さび』を後世に残すため、
尺八家、製管師として仕事を全うしたからだと思います。

一生付き合える、真面目に作った尺八。しかも古き良き日本の美の音色がする。

未来に受け継がれるべき尺八である。

横山蘭畝の尺八の買取相場も高額査定が出ること間違いなしです。

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